はじめに
2023年11月25日から12月10日まで開催されていたポケモンGOのリアルイベント。7月に実装されたルート機能に関するリアルイベントであり、8つの公式ルートが作られてそれに対応するポケモンが野生でも出現した。また、浅草六区ブロードウェイの周辺ではいくつかの装飾も設置された。
『ポケモン GO』が浅草をジャック!
浅草の様々な魅力を発見できる8つの「公式ルート」が『ポケモン GO』に登場します。またイベント期間中は、散策が更に楽しくなる浮世絵風に描かれたポケモンたちの装飾が浅草に出現します。
他に、浅草の周辺でのみトルネロス・ボルトロス、サンダー・ファイヤー・フリーザーのレイドバトルも開催されていた。(上記の公式マップに登場しているポケモン)
今昔ルート
東京スカイツリー前のおしなり橋から墨田区立隅田公園、すみだリバーウォークを通って台東区立隅田公園まで歩く、最も長いルート。目印はピカチュウ。
スタートする前にレックウザが看板ポケモンとなっているポケモンセンタースカイツリータウンを訪れた。都内の店舗の中だとシブヤと並んで少し狭い。
後述の浅草寺周辺とは異なり、一般的な住宅街(通る道は広い道だが)や公園の中を通っていく。
隅田川に架かる遊歩道「すみだリバーウォーク」を通るとゴールに到着。
船着き場の側面の壁にも紹介ポスターがあった。
水辺ルート
隅田公園からすみだリバーウォークを折り返し、川沿いの遊歩道を歩いてショッピングモール「東京ミズマチ」の東端まで歩くルート。目印はコイキング。
今昔ルートとルートがかなり被っており、1本隣の川沿いを歩くとゴールに到着する。
夜景ルート
水辺ルートのゴール地点近くの源森橋から墨田区役所やアサヒグループ本社ビルの横を通り、吾妻橋を通って雷門前まで歩くルート。目印はヒトモシ。
歩いたのが昼であったため夜景は見ていないが、吾妻橋の両端のジムの写真が夜景の様子であったため雰囲気を味わうことはできた。
特徴的な形で有名なアサヒグループ本社のスーパードライホールを過ぎると吾妻橋に辿り着き、この橋を渡ると神谷バーなど浅草の中心部へ入ることになる。
ちなみにこの橋を渡っているときに浅草ルートの宣伝をしているトラックに出会った。
この辺りからは海外からの観光客の方などを多く見るようになった。
ゴール地点のバス停にはヒトモシが居た。
仰天ルート
雷門近くのオレンジ通りから西側の合羽橋までのルート。目印はダルマッカ。
オレンジ通りから伝法院通に入る角の店の上に忍者が居た。
ゴールは有名なかっぱ橋の道具街までは行かず、その手前。
細道ルート
六区ブロードウェイ(後述)の中にある浅草演芸ホールからすしや通りや新仲見世を通り、細道を歩きながら仲見世通に合流する手前までを歩くルート。目印はニャース。
六区ブロードウェイから続くすしや通りや曲がった後の新仲見世は人が多かったが、1本細道に入ると観光客は少なくなり、知ってる人だけが行くような店もあった。
遊楽ルート
新仲見世の途中地点からスタートし、六区ブロードウェイを再び通って浅草花やしきの前まで行くルート。目印はイーブイ。
ルートの途中にあったタイトーステーションでメザスタしたら一撃ウーラオスのタグゲットした
ゴールの花やしきは日本最古の遊園地として有名。
満腹ルート
浅草寺の西参道から伝法院の周りを通り、仲見世通を横断して観音通りの途中まで歩くルート。目印はカビゴン。
名前の通り、西参道の中やその先のホッピー通りには多くの飲食店や屋台が立ち並んでいた。西参道の中には浅草ルート八景ののぼりもあった。
映ゑルート
満腹ルートと同じ西参道から横の道を通り、細道ルートの始点である演芸ホールで曲がり、仲見世通を越えて今昔ルート・水辺ルートと同じ隅田公園まで歩くルート。目印はサーナイトとラルトス。
奥山おまいりまちは江戸の町を再現したような建物がおおくあり、写真を撮ってる方も多く居た。
ビジョンに浅草ルート八景の映像が流れていた。
浅草六区ブロードウェイ
今回のイベントの中心地。
のぼりが出たり、
フォトスポットがあったり、
浮世絵をポケモンGOプレイヤーにしたビジュアルが登場した。
リアルポケストップもあった。
事前抽選の人力車「カイリキー車」の出発地点や、ステッカー・ショッパーの配布もこのあたりで行われており、多くのポケモンGOプレイヤーを見かけた。
カイリキー車乗りたかった
おわりに
普段のコミュニティ・デイやGO Tourなどでも感じていたが、ポケモンGOプレイヤーの年齢層が幅広いことを改めて実感できた。夫婦でプレイしている方や、海外からの観光客と思われる人々もルートを歩いていた。特に隅田川より東にある3ルートを歩いている際は観光客があまりいないため、より実感できた。
公式ルート自体は8月のGO FEST大阪やWCS横浜、また6市町村に設置されているものなどいくつかあったが、ルート機能をメインとするリアルイベントは今回が初めてであった。今回良い取り組みだと感じたのは、珍しいポケモンが出現するわけではないという点である。ピカチュウやニャースなどの割とよく見かけるポケモンが多いため、ずっとスマホの画面を見てポケモンを捕まえる必要が無い。そのため、街の様子などをしっかりと見ながら歩くことができ、浅草の魅力を体感することができた。
また、浅草で最も有名な雷門~仲見世通~浅草寺の部分がルートに含まれていない点も非常に良かった。平日にもかかわらず修学旅行生や観光客などでごった返しており、ポケモンGOをプレイしながら歩くのは危険であった。しっかり調査してから公式ルートを設定していると分かったため、今後のルートイベントにも期待が持てる。
これまでのGO FEST等のリアルイベントではどうしても地域限定ポケモン等の珍しいポケモンを捕まえることが目的となり、街の観光は後回しになっていた。しかし、このルートイベントであれば「ポケモンGOをきっかけに町の魅力を見つける」ことができるため、自治体側にとっても大きな恩恵があるのではないかと感じた。また、広い公園等は必要なく、道を歩くだけでいいため今後も多くの場所で行われることが望まれる。